空を飛ぶ、夢を見た。
 
 朝、目覚めた時、まだ少しその感覚を引きずっていて、驚いた。
 ここ最近、酷い頭痛に悩まされて夢見が悪かったから、尚更のこと、驚いた。
 
 僕は友人達と「梵語の世界に彩られた」としか書けない、体育館くらいの場所で、たくさんの人達の中に、いた。
 僕の隣には何故か、かつて友人だった人が、座っていた。
 人々の中心には考古学の偉いらしい教授らしき人が数人いて、更にその中心に、彼は、いた。
 
 インド圏の僧のような年齢不詳の、彼は、
 「『これ』は酷く疲れるから厭だ」みたいな事を云いながら、話を始めた。

 話の内容は、よく覚えていない。
 いつの間にか、空を飛ぶ、事になった。

 気がつくと、瞬間、僕の右手側の人々が、彼に、誘われるように、引きずられるように、飛んでいた。
 少し呆気に取られながら、愕然としながら、目の前の事が受け入れられないまま、彼に、

 「次は、そっち」

 と、云われた。背中から強い冷たい感触に引きずる力があった。
 隣の、かつて友人だった人は、もう飛んでいた。僕は、何かが、邪魔して、上手く飛べない。
 まだ、飛ぶ、という事が不可能に思えていた。

 「力を解き放ちなさい」

 と、云われたのか、  
  
 「自分を信じなさい」

 と、云われたのかはもう覚えていない。
 とにかく、そのような言葉をもらった途端、僕の、体は、中空に浮いていた。

 圧倒的な浮遊感。
 猛烈な自由感。

 嘘のような、でもそれはとてもリアルな、その場に居る人たちとの不思議な一体感が、僕を包んだ。
 至福のようなものが、そこにあった。
 そして、上昇する僕の体はしばらくすると一瞬止まり、そして、落下、していった。

 恐くはなかった。
 
 ゆっくりと、そして、勢いよく、落下、した。
 着地の瞬間、少しだけ浮力を得た。
 
 着地。
 
 彼が、また少しだけ話をしていたが、その内容は、覚えていない。
 僕は、まだ少しだけ今の経験を、信じられずにいた。集団催眠に罹ったのかと、疑っていた。
 暫くして、解散。

 暗転。

 ロビーフロアのような場所で彼の著書…梵語のような字で書かれ、僕には読めないが、かろうじて「風」の字だけが何故か読める…を手に取り、

 「これは自分に必要なものだ」

 と、強く思いながら、非売品のそれを持って外に出て行くと、
 夢から覚めていた。  

  
 …なんだこれは。気味悪いなあ。
 …どうも、けんつよです(と、ここまでが挨拶)。
  
 久し振りに妙な夢を見たので、それをそのまま書いてみました。
 うわっ、何か勘違いしている人の日記みたいですね(まあ実際、何か勘違いしているんだろうけれど)。
 
 とまあ、今日はあなたも私も「もうお腹いっぱい」だと思うので、MTGの話とか(今日は久し振りにドラフトとかもしたんですが)はまた明日にでも。
 …「もう来ない」とか云わないように。

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