出汁を巡る冒険・その1
2009年8月6日 連載 この町で蕎麦屋をはじめてもうかれこれ34、5年になるだろうか。
立地の良さ、と云うのもあるのだろう、自分のようなものでもどうにか赤字も出さずにやってこれたのだが、この頃困っている事がある。
大抵は10代後半の若者なのだが、がらがらと戸を開いては、
「見学、良いですか?」
とくる。
まあ、うちは元々見学自由の蕎麦屋なのでそれは構わないのだが、最近は見学者のマナーが悪く、正直閉口している。
昔は見学にも遠慮があったものだが、そういう事もなく、寧ろ、
「ちょっと出汁、良いですか?」
と自前の出汁を取りはじめる者もいる始末だ。
これも時代なのかと思う反面、うちのような小さな蕎麦屋ではもう見学は難しいのかとも思う。
嗚呼、かつてのような気風の良い見学者が懐かしい。
以下次回。
立地の良さ、と云うのもあるのだろう、自分のようなものでもどうにか赤字も出さずにやってこれたのだが、この頃困っている事がある。
大抵は10代後半の若者なのだが、がらがらと戸を開いては、
「見学、良いですか?」
とくる。
まあ、うちは元々見学自由の蕎麦屋なのでそれは構わないのだが、最近は見学者のマナーが悪く、正直閉口している。
昔は見学にも遠慮があったものだが、そういう事もなく、寧ろ、
「ちょっと出汁、良いですか?」
と自前の出汁を取りはじめる者もいる始末だ。
これも時代なのかと思う反面、うちのような小さな蕎麦屋ではもう見学は難しいのかとも思う。
嗚呼、かつてのような気風の良い見学者が懐かしい。
以下次回。
コメント