出汁を巡る冒険・その6
2009年8月8日 連載 時は昭和40年代後半、冷戦下の西ドイツ、時計台横丁。
チャルメラ亭は出汁の良さで評判の高い手打ち蕎麦屋だ。
蕎麦屋にとっては一番のかき入れ時の大晦日、店には常連客が集まっていた。地方新聞記者のメソポタミア文明、タウン情報誌の編集長である霊感商法女史、市役所に務める識別番号705、もうすぐ短大を卒業する元モー娘。(詐称)といった面々だ。
夜も更けて全ての客が帰り、女将が暖簾を下げて店を閉めようとした時、1組の親子が遠慮がちに顔を出した。2人の息子を連れた母親は、
「あの、生中1杯だけなのですが、宜しいですか」
と尋ねてきた。
「えっ・・・ええっ、どうぞどうぞ」
女将は3人をテーブルへ案内すると、
「生中1杯、入ります」
と厨房へ声をかける。
主人が注いだ1杯の生中を、親子3人は美味しそうに分け合って呑んだ。
しかし、息子2人がどう見ても小学生だったのでとりあえず叩き出した。
以下次回。
●今日のけんつよ話
MTG分とカラオケ分を充分に摂取。満足。
あと、某氏に「MTG」と入れれと云われたので、その5に無理やり投入。
依頼主からは好評でしたので、暫く続けますが、大丈夫、僕は元気です。
チャルメラ亭は出汁の良さで評判の高い手打ち蕎麦屋だ。
蕎麦屋にとっては一番のかき入れ時の大晦日、店には常連客が集まっていた。地方新聞記者のメソポタミア文明、タウン情報誌の編集長である霊感商法女史、市役所に務める識別番号705、もうすぐ短大を卒業する元モー娘。(詐称)といった面々だ。
夜も更けて全ての客が帰り、女将が暖簾を下げて店を閉めようとした時、1組の親子が遠慮がちに顔を出した。2人の息子を連れた母親は、
「あの、生中1杯だけなのですが、宜しいですか」
と尋ねてきた。
「えっ・・・ええっ、どうぞどうぞ」
女将は3人をテーブルへ案内すると、
「生中1杯、入ります」
と厨房へ声をかける。
主人が注いだ1杯の生中を、親子3人は美味しそうに分け合って呑んだ。
しかし、息子2人がどう見ても小学生だったのでとりあえず叩き出した。
以下次回。
●今日のけんつよ話
MTG分とカラオケ分を充分に摂取。満足。
あと、某氏に「MTG」と入れれと云われたので、その5に無理やり投入。
依頼主からは好評でしたので、暫く続けますが、大丈夫、僕は元気です。
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