「だから、これは何なんですかっ!」
 頭から湯気を立たせて、担当編集者は怒鳴る。その声に思わず湯気は腰を抜かしてへたりこんでしまったが。
 「生中では物足りないだろうから大ジョッキにしてみたのだが」
 「だから出汁は?出汁は何処に行ったんですかっ!」
 「ちゃんと出汁てあっただろうに。しかもMTGも増やしているのに、これ以上何がいるのだ」
 「もう結構ですっ!大体本気で出汁取る気あるんですか?」
 担当編集者は烈火の如く捲し立てる。湯気は怖さのあまり、床に座ったまま失禁している。
 「とりあえず、少し出汁でも飲んで落ち着き給え」 
 と新しく出汁を出す。
 すると眼鏡の縁に触りながら、担当編集者は出汁を一気に飲み干して、 
 「何はともあれ、このアイデアは棄てて下さい。煮詰め過ぎです。そもそも萌えを求めた自分が馬鹿でした。」
 「これでは駄目かね」
 「絵師はこっちで手配します。ひとまず繋ぎで明日はあれで行きましょう」
 「ああ、あれかね。そろそろ出来上がるのだが、まだ早くないかね」
 「仕方ないでしょう。出来上がったら携帯に連絡してください。すぐ伺いますので」
 と云うと、担当編集者はスケボーに乗って颯爽と戸を突き破って帰って行った。
 その後を隅で泣いていた湯気が走って追って行った。

 以下次回。

●昨日のドラフト話

 前回書いたドラフトのリストを追記します。

 土地(17)

 8《沼/Swamp》
 9《森/Forest》

 クリーチャー(15)

 1cc 1
 《極楽鳥/Birds of Paradise》
 2cc 2
 《黒騎士/Black Knight》
 《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse》
 3cc 4
 《戦慄の魔術使い/Dread Warlock》
 《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
 《覚醒のドルイド/Awakener Druid》
 《ケンタウルスの狩猟者/Centaur Courser》
 《エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid》
 4cc 3
 2《沼の悪霊/Bog Wraith》
 《吠えたけるバンシー/Howling Banshee》
 5cc 3
 《ゾンビの大巨人/Zombie Goliath》
 《暴走するサイ/Stampeding Rhino》
 6cc 2
 2《大喰らいのワーム/Craw Wurm》

 呪文(8)
 
 1cc 3
 《死の印/Deathmark》
 《強迫/Duress》
 《衰弱/Weakness》
 4cc 4
 《魔性の教示者/Diabolic Tutor》
 《堕落の触手/Tendrils of Corruption》
 《絡め取る蔦/Entangling Vines》
 《樫の力/Might of Oaks》
 6cc 1
 《隠れ潜む捕食者/Lurking Predators》

 サイド(※は使用)

 《古参兵の剣鍛冶/Veteran Swordsmith》
 《聖なる力/Holy Strength》
 《天使の慈悲/Angel’s Mercy》
 《霜の壁/Wall of Frost》
 《秘本掃き/Tome Scour》
 《否認/Negate》
 《認識不能/Disorient》
 《ゾンビの大巨人/Zombie Goliath》
 2《邪悪なる力/Unholy Strength》※
 《ジャッカルの使い魔/Jackal Familiar》
 《地鳴りの一撃/Seismic Strike》
 《ラッパの一吹き/Trumpet Blast》
 《口を開く地割れ/Yawning Fissure》
 《地震/Earthquake》
 《濃霧/Fog》※
 《帰化/Naturalize》※
 《エメラルドのオリックス/Emerald Oryx》
 2《島/Island》
 2《森/Forest》

 環境に対する理解が少なく(M10でドラフトするのも2回目)、重めのデッキを作ってしまった。
 因みに上下が4色やってて泣きそうでした。
 また、《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》が強いパックに入っていて、取れませんでしたが、こういうデッキの時は、やはり少し高めに見ても良いかなと思いました。

 あ、何か前のエントリのコメントで主水@HAMA研様にライトノヴェル認定されたので、この方向で良いのだと確認。
 とりあえずまだ需要があるので暫く続けます。ご意見ご要望には極力善処していくつもりです。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索