出汁を巡る冒険・その11
2009年8月12日 連載 ※諸般の事情により、このエントリは一部削除訂正を致しました。ご了承ください。
「坊や、これは支那の本場モノの金華火腿が入っているからな。せいぜいやばい筋には気をつけるんだな」
純喫茶「ノガミの喜楽荘」の亭主は生っ白い顔でそう云った。
背に腹は代えられない。やばい橋を多少ばかりでも渡らなければ今日日、出汁のひとつも取れやしないのだ。
俺は仕方なく店主にやや法外な金を払った。第一、背に腹の役が務まるとも思えなかった。
早々に店を辞そうとすると、
「悪いが坊や、裏から出て来れるかい。こっちも足がつくと何かとあるんでな」
と亭主が云う。
「ああ、悪い事をしたね」
「いや、今時自分で出汁なんか持って蕎麦を喰うなんて若者はなかなか居ねえさね。せいぜい気をつけなよ」
俺は何も云わず裏口から店を出た。
さて、次は何処へ行けばいいのやら。
今更ながらに依頼主を恨むが、受けた俺が結局悪いのだ。とりあえずどんでんを返さなければならないのだが。
それにしても喉が渇く。
注ぎ足したばかりの出汁を飲み干したい欲求を堪えながら、
「夏本番!やっぱり生ビール!」
と書かれた看板を横目に呑み屋の並ぶ長い坂をてくてくと歩きはじめた。
以下次回。
●今日のけんつよ話
何かアクセスカウンタが廻っているなと思ったら、某MTG系ニュースサイトに補足されていました。
違うんです、「そういう事ではない」のです。
何か違うものを期待して来られた方々、本当に申し訳ない(もう二度と来ないと思いますが)。
今日は、MTG的にはデッキを1個思いついたので週末のFNMで使おうかなあ、と思っております。
まあ、破滅的に弱いのが難点なんですが。
やっぱり思いついたらデッキ使いたいじゃないですか。
普通のデッキで参加していたら、
「ああ、ドンマイ」
くらいに思ってくださいな。
「坊や、これは支那の本場モノの金華火腿が入っているからな。せいぜいやばい筋には気をつけるんだな」
純喫茶「ノガミの喜楽荘」の亭主は生っ白い顔でそう云った。
背に腹は代えられない。やばい橋を多少ばかりでも渡らなければ今日日、出汁のひとつも取れやしないのだ。
俺は仕方なく店主にやや法外な金を払った。第一、背に腹の役が務まるとも思えなかった。
早々に店を辞そうとすると、
「悪いが坊や、裏から出て来れるかい。こっちも足がつくと何かとあるんでな」
と亭主が云う。
「ああ、悪い事をしたね」
「いや、今時自分で出汁なんか持って蕎麦を喰うなんて若者はなかなか居ねえさね。せいぜい気をつけなよ」
俺は何も云わず裏口から店を出た。
さて、次は何処へ行けばいいのやら。
今更ながらに依頼主を恨むが、受けた俺が結局悪いのだ。とりあえずどんでんを返さなければならないのだが。
それにしても喉が渇く。
注ぎ足したばかりの出汁を飲み干したい欲求を堪えながら、
「夏本番!やっぱり生ビール!」
と書かれた看板を横目に呑み屋の並ぶ長い坂をてくてくと歩きはじめた。
以下次回。
●今日のけんつよ話
何かアクセスカウンタが廻っているなと思ったら、某MTG系ニュースサイトに補足されていました。
違うんです、「そういう事ではない」のです。
何か違うものを期待して来られた方々、本当に申し訳ない(もう二度と来ないと思いますが)。
今日は、MTG的にはデッキを1個思いついたので週末のFNMで使おうかなあ、と思っております。
まあ、破滅的に弱いのが難点なんですが。
やっぱり思いついたらデッキ使いたいじゃないですか。
普通のデッキで参加していたら、
「ああ、ドンマイ」
くらいに思ってくださいな。
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