獅子の如き鬣のその男、「美食倶楽部」主宰《マリーシの双子爪/Marisi’s Twinclaws》は最初から双子爪では無かった。
 王道のナヤカラーの和服に身を包み、「退屈を嫌い、常に上を目指す」探究心が彼を現在の地位まで押し上げた。
 しかし、かつては弁も申し訳も立たす事が出来ず苦悩の日々を送っていたと云うのは俄かには信じがたい。
 これには、亡き妻や角刈りとその女房達の協力があったそうだ。
 また、「美食倶楽部」主宰と謳うだけあって出汁への造詣も深い。
 日夜自らも出汁の研究に余念がないそうだ。
 そのストイックな姿勢から誤解を招き、以前は息子とも絶縁状態であったと云うが、近年和解し、孫にも恵まれ一軒好々爺のようにもみえるが、やはり、一度戦場に出たときの相手への衝撃感から足るや、相手は概ね動揺を隠せない。
 4マナ2/4二段攻撃。その力から、財界の大物《目覚ましヒバリ/Reveillark》との絆も深い。
 口癖は「このたわけもの」、「死んでしまえ」、「馬鹿も休み休み云え」と口は悪いのだが何故か下はついてくるのだから、人望はあるのであろう。
 現在では弁と申し訳を立たす事のみに留まらず、様々な分野で名を轟かす男、それが《マリーシの双子爪/Marisi’s Twinclaws》である。
 担当編集者も一目見るなり、「この方はできる」と感じ暫し見つめていた。
 「先生、こちらの方が先生の弁の立たせ方に興味があるそうで」
 角刈りがそう伝える。
 「ほう、しかし我が美食倶楽部では厳しい修行が待っていますが、まずはそなたの覚悟を見せて戴きたい」
 《マリーシの双子爪/Marisi’s Twinclaws》は威圧感溢れる声でそう云った。

 以下次回。

●今日のけんつよ話

 《マリーシの双子爪/Marisi’s Twinclaws》のフレイヴァーテキストも参照で。
 朝5時に起きたので、無駄に更新。
 今日も暑いですが、一日頑張ります。
 ああ、明日のFNMのデッキも組まないとなあ。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索