出汁を巡る冒険・その23
2009年8月28日 連載 「やっぱり、蕎麦には冷やの日本酒だねえ、大将」
俺は蕎麦、日本酒、出汁を循環させる様に楽しみながら一人悦に入りながらそう云う。
「まあ、うちはお客さんに楽しんでもらえれば、それで」
言葉少なくこの店の主である崩太さんは黙々と何やら仕込みをしている。
「しかし、奇妙なもんだね。自分の取った出汁の中に居ると云うのは」
そう云いながらも、俺は同時に不思議な満足感を味わっていた。
尤も、「一つ下の境界にいる」大将にはピンとこないらしく、何となく相槌を打つ感じだ。
この感覚は実際に虚構の世界に身を投じて味わってみなければ判るまい。
俺はまた、蕎麦、日本酒、出汁を楽しみはじめた。そこに戸が開いて、
「すいません、一人なんですが見学、良いですか?」
やはり若者だ。俺は笑顔を崩さずにいる。大将が愛想良く、
「ええ、どうぞ。奥の方が涼しいですよ」
今日も暑くなりそうだ。
以下次回。
●今日のけんつよ話
最近、おじいちゃん化が進行していて異常に早起きなけんつよです。
物語は勝手にどんどん転がっていきますね。常に「俺」の視点で語られているので、どの「俺」なのか混乱されると思われますが、それは意図的にやってるのでどうかお付き合いを。
さて、今日はFNM。出来れば参加したいのですが、タイミングが噛み合うか。
しっかし、本当に暑い。やってられん。
皆さんも夏バテには気を付けつつ、楽しい週末を。
俺は蕎麦、日本酒、出汁を循環させる様に楽しみながら一人悦に入りながらそう云う。
「まあ、うちはお客さんに楽しんでもらえれば、それで」
言葉少なくこの店の主である崩太さんは黙々と何やら仕込みをしている。
「しかし、奇妙なもんだね。自分の取った出汁の中に居ると云うのは」
そう云いながらも、俺は同時に不思議な満足感を味わっていた。
尤も、「一つ下の境界にいる」大将にはピンとこないらしく、何となく相槌を打つ感じだ。
この感覚は実際に虚構の世界に身を投じて味わってみなければ判るまい。
俺はまた、蕎麦、日本酒、出汁を楽しみはじめた。そこに戸が開いて、
「すいません、一人なんですが見学、良いですか?」
やはり若者だ。俺は笑顔を崩さずにいる。大将が愛想良く、
「ええ、どうぞ。奥の方が涼しいですよ」
今日も暑くなりそうだ。
以下次回。
●今日のけんつよ話
最近、おじいちゃん化が進行していて異常に早起きなけんつよです。
物語は勝手にどんどん転がっていきますね。常に「俺」の視点で語られているので、どの「俺」なのか混乱されると思われますが、それは意図的にやってるのでどうかお付き合いを。
さて、今日はFNM。出来れば参加したいのですが、タイミングが噛み合うか。
しっかし、本当に暑い。やってられん。
皆さんも夏バテには気を付けつつ、楽しい週末を。
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