出汁を巡る冒険・その40
2009年10月21日 連載 出汁ドラフトは流れたが、まだまだ店内には人が残っていた。
「竹@よせあつめさん、最近の流行は何ですかね」
俺は唐突に話しかけられて、素性を明かしていない後ろめたさからか、一瞬戸惑う。が、しかし直ぐにもとの笑顔に戻って、
「最近のこの店の傾向だと自然系、緑出汁ドラフトは嫌われる傾向がありますね」
確かくりすさん、と云った男に俺は素直に話す。
「そうですか、スタンダードの出汁の方はどうなんでしょうか?先日、ちょっと頭の悪そうな黒い出汁を見かけたんですが」
「そうですね、黒系出汁なら吸血鬼が素材に良く選ばれてますね。逆に白系ならやはり名ブランドの《悪斬の天使/Baneslayer Angel》が最高の出汁でしょう。最近は高価でなかなか手に入りませんが」
「まあ、結局は粗野的なジャンド系出汁が最近の主流なんですが」
「やはり、そうなりますか。>>リアニメイト、最近は釣りざおが少ないせいでどうも組みづらいですよねぇ…。メインに突っ込んである《悪魔の角》一枚がおしゃれですねw、だったんですが」
「それは面白そうですが、ちょっとやりすぎなんじゃないですか?」
「そのレシピにはメインに《死の印/Deathmark》まで隠し味で入ってましたよ」
「それは酷いなあ」
俺は思わず苦笑してしまう。
「まあ、出汁なんてものは自分で美味しいと思える出汁が一番なんじゃないですか。その上で勝負に勝てれば尚、良いのですが」
「そうですね」
くりすさんも同意した様子だ。
「さて、今日はこれで帰ります。また機会があればお会いしましょう」
「ええ、こちらこそ」
俺は今日の所は「ノガミの喜楽荘」を後にした。
以下次回。
●今日のけんつよ話
比較的のんびりした一日でした。世界は色々あるのでしょうが、自分にとっては平和な一日。
今日である意味の節目なのですが。
「竹@よせあつめさん、最近の流行は何ですかね」
俺は唐突に話しかけられて、素性を明かしていない後ろめたさからか、一瞬戸惑う。が、しかし直ぐにもとの笑顔に戻って、
「最近のこの店の傾向だと自然系、緑出汁ドラフトは嫌われる傾向がありますね」
確かくりすさん、と云った男に俺は素直に話す。
「そうですか、スタンダードの出汁の方はどうなんでしょうか?先日、ちょっと頭の悪そうな黒い出汁を見かけたんですが」
「そうですね、黒系出汁なら吸血鬼が素材に良く選ばれてますね。逆に白系ならやはり名ブランドの《悪斬の天使/Baneslayer Angel》が最高の出汁でしょう。最近は高価でなかなか手に入りませんが」
「まあ、結局は粗野的なジャンド系出汁が最近の主流なんですが」
「やはり、そうなりますか。>>リアニメイト、最近は釣りざおが少ないせいでどうも組みづらいですよねぇ…。メインに突っ込んである《悪魔の角》一枚がおしゃれですねw、だったんですが」
「それは面白そうですが、ちょっとやりすぎなんじゃないですか?」
「そのレシピにはメインに《死の印/Deathmark》まで隠し味で入ってましたよ」
「それは酷いなあ」
俺は思わず苦笑してしまう。
「まあ、出汁なんてものは自分で美味しいと思える出汁が一番なんじゃないですか。その上で勝負に勝てれば尚、良いのですが」
「そうですね」
くりすさんも同意した様子だ。
「さて、今日はこれで帰ります。また機会があればお会いしましょう」
「ええ、こちらこそ」
俺は今日の所は「ノガミの喜楽荘」を後にした。
以下次回。
●今日のけんつよ話
比較的のんびりした一日でした。世界は色々あるのでしょうが、自分にとっては平和な一日。
今日である意味の節目なのですが。
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