この作品は一部、現実の人物・団体・事象をモデルにしておりますが、あくまでフィクションであり、作者による事実と異なる大幅な脚色、また意図的な事象の取捨選択及び時間軸の操作、改編がされております。つきましてはそれを踏まえたうえでお読み下さい。

 最近、すっかり怠けてしまっていたカードの整頓をしていたら、1枚のカードがその束から零れ落ちた。
 青い枠で縁取られたカードには綺麗な鳥が宝石で巣を作るイラストが描かれていた。
 そのカードを見た瞬間、私の脳裏に不意にそれまでの様々な記憶が蘇る。
 「・・・それじゃあ、カード1枚引きますね」
 メルカディアン・マスクスが発売されてから暫くした後、私が草の根スタンダード大会で散々口にした言葉。
 当時の私は《泥棒カササギ/Thieving Magpie》に夢中になっていた。
 無論、当時の私と友人たちはMTGのインターネット大手サイト、「the Dojo」で所謂「青茶単」の存在は知っていたが、それでも私はその鳥が好きだった。
 確かに《厳かなモノリス/Grim Monolith》や《スランの発電機/Thran Dynamo》でのマナ加速を経由した《天才のひらめき/Stroke of Genius》を使えるデッキには大きな魅力があったのだが、《泥棒カササギ/Thieving Magpie》はコツコツと1枚また1枚とそのサボタージュ能力でカードを啄ばんでくるのが気持ち良かった。
 元々の《知恵の蛇/Ophidian》も好きだったが、元祖のそれに比べると確かにマナコストは増えたものの、飛行と云う回避能力を得て戻ってきたのだから、私がそれを使わない手はない。
 この小さな鳥が私に齎した追加のドローは今現在に至るまで、強烈な印象を残している。
 ついでに云うと、このカードは更に多くのカードを私に与えてくれた。
 要するにそれは大会賞品のことだ。
 ほぼ一日中、楽しませてくれた上に参加費以上の賞品を啄ばんでくる。そんな《泥棒カササギ/Thieving Magpie》に夢中だったのだ。
 いや、MTGをプレイすること自体に夢中だったのかもしれない。
 MTGをやったことがある人なら恐らく誰にでもそんな時期があると思う。
 これから語り紡いでいくのは私にとってのそんな頃の物語だ。

 以下次回。

●今日のけんつよ話

←タケさんにブックマークしてもらいました。ありがとうございます(ブックマークは大歓迎です、相互リンクするとその方の日記が巡回出来る様になるので)。

 あ、あと連載に併せて←の画像も変更。いつまでも天ざるの写真だと意味不明ですので。
 無駄に使いもしないカードとかがピンボケ気味に写っているのが逆に味が出ていて気にいっております。
 連載はこれで良いのかとも思っていますが、まあこんなもの誰に頼まれた訳でもなし、苦情が来ない間は続けましょうかね(と云っても実は結構早く終わる予定ですが)。

●今日のMTG話

 さて、颯爽とFNMに参加して今月のプライズ(《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》らしいですね)ゲットだぜっ!
 と、思っていたものの現実はそう甘くはなかったのでした。
 軟禁拘束が解けたのが20時では無理無理。
 来週に期待しよう。そうしよう。
 問題は来週の金曜日は確か呑み会が入っていた気がすることですが(けんつよは禁酒中なので呑めないのですが)。

 そんなこんなで今日はこの辺で。

コメント

クロポテ@すらいむ
2010年4月3日0:17

はじめまして。なんだかんだで出汁の話も全部読んでたりしますw
リンクさせていただきました。よろしくお願いします。

セーマ・タケc
2010年4月3日8:39

あ、気付かれた!
さりげなくリンクさせてもらいました。
よろしくー。

けんつよ
2010年4月3日17:26

>クロポテさん
出汁の話は何故か皆もれなく「w」がついてきます。どうしてでしょう(笑)。
こちらこそ宜しくお願いしますね。

>タケさん
ええっと、当サイトは基本的にリンクして戴いたら、相互リンクすることになっております。潜伏工作中のところ、申し訳ありませんでしたが、発見しましたので(笑)。
宜しくお願いしますね。

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