この作品は一部、現実の人物・団体・事象をモデルにしておりますが、あくまでフィクションであり、作者による事実と異なる大幅な脚色、また意図的な事象の取捨選択及び時間軸の操作、改編がされております。つきましてはそれを踏まえたうえでお読み下さい。  

 かつて私が《スークアタの槍騎兵/Suq’Ata Lancer》だった頃の話をしよう。
 あのアズマイラの幻視によって戦場に導かれた私は赤き衣に身を纏い、電光石火の速さで、その手にしたランスが相手を貫き通すのを確かめるまで、絶対に馬を止めること無く戦場を駆け抜けた。
 そして私は対峙した敵の側面を衝くことで一回り大きな相手とも戦う術を知っていた。
 しかし、私は深紅の軍勢の傭兵としては充分な力を持っていたものの、トカゲの様な砂漠の狩人や球体状の稲妻たちに結局は先陣を譲ることになる。
 確かに私を愛するものたちもいたが、それは僅かな数に過ぎなかった。
 私自身に欠陥はなかったが、時代が私を受け容れてくれなかったのだ。
 それは私が一度彼方へと旅立って、《時のらせん/Time Spiral》によって再び戻ってきたときも同じだった。
 いや、寧ろ以前よりも強く自分の無力さを思い知らされることとなった。
 大いなる神は時に残酷なまでの現実を知らしめる。
 そう、その手に力を持ちながら、それ以上の力を前に屈すると云う現実を。
 私が二度目の遠い遠い旅へ出るとき、見送るものは誰一人いなかった。
 今の私は遠い世界で甲冑を脱ぎ捨て、誰もいない広い草原で愛馬とひっそりと生きている。
 これが私が《スークアタの槍騎兵/Suq’Ata Lancer》だった頃の全てだ。

 以下次回。

●今日のけんつよ話

 ・・・の前に、

←ラッチさんにブックマークしてもらいました。ありがとうございます(ブックマークは大歓迎です、相互リンクするとその方の日記が巡回出来る様になるので)。

 久し振りに懐かしい人と電話したりしなかったり(いや、したんですが)。
 さて、今回の連載なんですけれど、一応最低限の《暴露/Unmask》だけで話を続けます。

 ・・・んで、脚色しまくります。大概大嘘です。
 そう云うことで面倒ですが、毎回頭に注意書きをつけます。その5とその6については基本忘れてください。


 さて、これから、ひとりで淋しいけれど美味しいカレー喰べて寝ます。
 また次回。

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