出汁を飲んで落ち着いた俺の担当編集者のかわうそはこう切り出した。
 「とりあえずツンデレの反政府ゲリラがいるんですよ」
 「・・・よく判らんのだが、それでどうしろと」
 「いや、そこから話を膨らましてください」
 「何なのかね、それは。例えばそいつが「別に政府のことなんかどうでも良いんだからねっ!」とか云いつつも結局レジスタンスとして生きていけば良いのかね」
 「大体合っています。まあ、そこからは剣聖さんの手腕でひとつ」
 「今日はどうかしているのかね。いつもと立場が逆じゃないか。どう考えてもこんなテーマで出汁は取れないだろう」
 「いやあ、実は自分のアイデアではないんですよ。とある筋からの依頼でして」
 「そんな馬鹿なことを考えたのは一体誰なんだね」
 「そこは守秘義務と云うことで特に名を伏せますが、主水@HAMA研さんです」
 「ふむ。彼奴なら充分有り得る話だ。そう云うことなら致し方あるまい。どうにか善処してみることにしよう」
 「急ぎの出汁になってしまってすいません」
 「君が謝ることでもないだろう。依頼主のオツムがお花畑になっているだけのことだ。さあ、風邪を引くといかんからもっと出汁を飲んであたたかくしたまえ」
 「ありがとうございます」
 「しかし何だねえ。世の中にはまだまだ酔狂な御仁がいるものだ。こんな出汁のことなど皆とっくに忘れてしまったと思っていたのだが。ああ、崩太さん、悪いが俺にも日本酒の出汁割りを熱燗でもらえるかね」
 「はい、判りました。少しお待ちください」
 外はまだ、雨が深々と降り続いていた。俺はそれを眺めながら、新しい出汁の依頼について沈思黙考しはじめた。

 以下次回。

●今日のけんつよ話

 大体合ってる。そしてけんつよは近いうちに刺し殺される。
 あと最早、記憶の彼方に忘れられていること請け合いの「全てがMTGに満たされていた頃の記憶たち」も一応、暇をみつけてはこっそりと書き進めております。
 何だか自分で自分を追い詰めている気もしますが、まあ何とかなるでしょう。
 今日は一日雨だったので家でゴロゴロしていました。なので特に書くことは無いっす。
 夕飯の時間なので、また次回。

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