「・・・さんっ!剣聖さんっ!もう閉店になりますよ」
 「んんっ?あ、ああ崩太さんか」
 雨の音を聞きながら出汁割りを呑んでいるうちに、俺はいつの間にか寝てしまっていたらしい。
 「いつもすまないね。ええっと勘定は、と」
 「先程帰られたかわうそさんからきちんと戴いてますので」
 「そうか、悪いことをしたかな」
 「・・・何だか奇妙な夢を見ていたんだがね。七色の出汁に彩られた世界の夢を」
 「えっ、七色が何ですか?まだ半分しか起きてないんですか」
 「いや、何でもない。忘れてくれたまえ。さて失礼することにしよう」
 「ありがとうございました、またのお越しを」
 店を出て俺はぽつりと呟く。
 「生きるか死ぬかの出汁の勝負・・・恐ろしい話だな」
 外はすっかり雨があがり、心地良い風が吹いていた。
 
 以下次回。

●今日のけんつよ話

 ちょっとお疲れ気味かも。言動がおかしいので。
 特に面白い話は無いのであります。まあ、だらだらやつのが、当日記のスタンスです。なので、何の問題もありません。
 それでは。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索